京掛軸へのこだわり

すべてのことに対して言えることですが、心の伝わるお仕事がさせて頂きたいといつも思っています。

画家の先生に絵を依頼するとき、図柄・構図はもちろんのこと第一に「やさしく心を込めて、尚且つ思い切り楽しんで描いて下さい。」とお伝えしています。

私たちは物事を進めるとき必ず心で行動します。
結果が心の現れです。

それは、自ずとその作品を見てくださる方に伝わり感動していただけると信じています。

祖父の代から京都でこの仕事に携わって100年という経過の中で特に掛軸に対してのこだわりを強く抱き続けています。

絵を依頼するときは、四季折々のもの、節句もの、歳時記等々味わい深いものを題材に選び侘び寂びの精神性にいたるまで深く探求していきたいと考えております。

絵を取り巻く素材は京都でもっとも古くからお仕事をなさっている老舗の紙屋さんの味わい深い唐紙を使い、表装の裂も京都の老舗の裂地屋さんの絓(しけ)という絹の光沢と京都で培われてきた伝統的なはんなりとした色目のものを使用し、仕上げは長年当社の仕事を手がけて頂いている京表具師さんの手によるものです。

紙・絵・裂地の三拍子がうまく調和してはじめて掛軸としての息吹が感じ取れると思います。

一作品ごとにこだわりをもって納得のいく作品に仕上げたいと願っております。